変わりたいでも変われない💦
- 祥輝 山口
- 2016年11月19日
- 読了時間: 3分
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「どうして、ずっと新聞を取り続けているんですか?」 と質問すると、 「スーパーのチラシが入っているから」
と答える人が、たまにいます。 でも、 「ではチラシを確認することで、 1ヶ月に買い物で何千円の得をしているんですか?」 と聞いてみると、 そのほとんどの人は答えられません。 つまり、新聞を取るのはチラシが理由なのに、 そのチラシで、新聞購読料以上の得をしているのか、 それとも損をしているのかを把握していないのです。 つまり、「こっちのほうが得だ」「便利だ」と、 なんとなく感覚で思っているだけで、 実際にそうなのか、数値的に言
えばどうなのか、 全く理解できていないのです。 こういうタイプの人たちは、 損得が分からないとか数値に疎いとか、 そういうことではなく、 「変わりたくないという性格の人たち」 です。 ずっとやっていることを、変えたくないのです。 ずっとやってきたのだから、 そのままのほうが何も考えずにいいじゃないか、 と思っている人たちです。 こういう人たちは、 何十年もうずっと続けているからとか、 親の世代が取っているからとか、 そういう惰性で、同じことを続けています。 このような人たちに、 「これだけ損をしてますよ」と数値を見せても恐らく、 変化した後のことを想像する力がないので、 まず変えようとはしないでしょう。 「でも、たまに読者川柳とかもチェックするし」 とか、何かと理由をつけて変化をしません。 「変わらなくていい理由」を見つけ続けるのだから、 何を言っても変わらないのです。 それはもう、そういうタイプの人間だから、 ということでそっとしておいていいのですが、 こういうタイプの人は、経営者に向いていません。 変化ができない会社は、潰れるからです。 「ずっとやってきたことだから、 今変えたところで混乱を生むだけだ」 とか何とか言って変化をしないような会社は、 簡単に潰れてしまいます。 家庭の新聞購読ぐらいならまだいいけれど、 会社の支払いをそのように惰性で考えていると、 無駄なコストがどんどん積み上がっていって、 簡単に経営を圧迫してしまいます。 常に、何が必要なコストか、何が無駄なのか、 そういうことにいちいち気をかけることができ、 その改善のために常に変化させていく、 それが経営者の仕事です。 だから「ずっとやってきたんだから」という考え方は 経営者や事業者にとっては非常に危険です。 経営者の方は、 「そういえば変化をやっていないな」と感じたら、 すぐにチェックすべきです。 「なぜ変化しないのか」という答えが即答できなければ 全く考えてこなかった証拠ですし、 「変化させない理由」をいくら挙げても、 「変化させたらダメな理由」が語れなければ、 ただの言いわけを掘り出しているにすぎません。 自分は、何を変えていないか。 それは、なぜ変えていないか。 本当に、今変えなくていいのか。 常に様々なことに、変化のチェックをしていきましょう。
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